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中村先生を偲ぶ

中村先生を偲ぶ

 本日、京都伝統建築技術協会より、「普請 ~中村先生を偲ぶ~」が届きました。

 一昨年の訃報から、未だに信じたくない私共に、皆さんの中の中村先生が語り掛けてくださいます。

昨年、協会より先生との40年近い思いでをと言って頂きましたが、田舎の一材木屋で、先生のお教えを

頂くだけで有り難く思っておりましたので、恐れ多くご辞退いたしました。


 普請に掲載されている先生のお写真は、常に先を見て、また先人が日本の心美を体現した数寄屋建築を

守る先生の慈愛の眼差しそのものでした。先生のお人柄がそのまま現れていて、感涙いたしました。

また、先生のお話を伺いたい、その思いばかりが募ります。



先生のお写真と思い探していますと

昭和61年 長崎での弊社研修会の写真が出てまいりました。

中村先生

 <研究会での先生のお写真>
 

中村先生

<長崎研修会 先代社長と>

また、熊本市の白川公園茶室棟の建築の折も、この田舎の弊社にお越し頂き、材料検査をして頂きました。

その時も「良いね、材料もこれくらい揃えてもらえると。」と言って頂きました。

中村先生
<弊社銘木倉庫にて>


その後拙宅にて一休み頂いた時もこれは降旗君かねと設計が降旗広信先生だとすぐお気づきになり、

いいじゃないですかと
寛いで頂き、嬉しかったことを思い出しました。
 

 

 また、熊本城本丸御殿の茶室再建の折は、先生に「一々京都まで聞きに来なくても熊本には、

進藤君がいるじゃないか。」と言って頂いたと当時のJV担当者から伺ったときには、先生に認めて

頂いていたことが有難くて、嬉しくて一生懸命、一つづつ先生ならこう考えられる、

先生ならこれを選ばれるはずと思いながら進めました。

 見て頂くとき、なぜこうしたのとのお尋ねに、一つ一つ答えると、うんと頷いて頂き、

「さすが熊本だね、まだこんなに良い材があるんだね。」「こんな熊本らしいものを使わないと。」と、

にこにこと材を撫でてくださったこと。

飛び上がるように嬉しかったことを思い出されます。

本丸御殿
<熊本城本丸御殿 茶室>
 
 壁の中塗り過程で、綺麗に仕上がり過ぎていたので、お願いして塗りなおして頂いたのですが、

やはり先生からは、綺麗すぎると御指摘がありました。

「先生、そうおっしゃると思い、3度やり直してもらったのですが。」と言うと、「仕方ないかねぇ。」と。

先生の合格点は頂けなかったと思いますが、現場現場でできる限りの努力は酌んで頂いていたようでした。

有り難かったです。


これまでの先生とのご縁を思い出して過ごしております。


先生そちらは如何ですか。

秋には、先生が最後まで望んでおられた「伝統建築匠の技」がユネスコ無形文化遺産に

登録される予定だと一報が入りました。

さぞお喜びと存じます。

先生、覚えてお出ででしょか。

雪の降る八勝館の玄関で酌み交わした熱燗は美味しかったですね。

きっとそちらでも、宗匠方とも楽しく語らってお出ででしょう。

中村先生
< 国宝如庵 研修会にて>

 言葉に尽くせませんが、長年先生の輝かしい御業績に触れさせて頂き、

先生のお教え、先生との数々の思い出は、私共の大切な宝でございます。

                                                     店主 敬白


 

2020-01-21 10:01:33

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 綺麗な玉杢の玄関の床へと続く
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